suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

寺町通りは久しぶり

わたしの若かったころは京極通のほうが少々派手なお店が多くて賑やかで例えば映画館とかレストランとかがありました。そしてそれに比べて寺町通りは洋服屋さんやお蕎麦屋さんといったちょっと地味なお店が多かったんです。それでもちょうど四条と三条の真ん中あたりに「くま」っていう喫茶店がありまして、ちょうどその頃の彼女のあだ名が「くまさん」だったものでそこへよく行きまして。そしてちょっといい格好をしてコーヒーよりミルクティーが好きなんだと自分に言い聞かせていつも紅茶を飲んでいました。今はもう寺町も人通りも多くて「くま」もなくなってしましました。

ことしもクリスマス

街に山下達郎の曲が流れることもそうそうなくなったんだけれどそれでもクリスマスのキラキラした光の景色とあの曲と寒さとそれにチラチラ雪が降ってきたりするといつでもあの若かったころに気持ちが飛んでいきます。それにしてもこれほどみんながスマートフォンを持って様々な方法で連絡がとれるような世の中になると街からシンデレラが消えてしまいましたよね。この世の中にシンデレラかいる必須条件はスマートフォンを誰もが持っていないということなんでしょうね

もう二十年以上前のことです

高校に入学して入部したクラブ活動で初めて出会ったときから馬が合って学生時代は一緒に映画に行ったり成人してからは仲間を交えて居酒屋に出かけたりしました。楽しいことの報告から異性との付き合いがうまくいかないときに相談にのてもらったりと人生で歩む道は違ったんですがずっと連絡を取り合っていました。私がアメリカに行くときに真っ赤な靴下をプレゼントしてくれました。彼女がちょう40歳の時に癌を患って割と早くに逝ってしましました。今日はその彼女の命日です。生きてた時のことを覚えている人がいる限り彼女はこの世で生きているんだと思います。