suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

まちで梅の香りがしています。

仕事の帰り、毎日通るみちの中学校の校門あたりで梅のいい香りがしていました。さてどこで咲いているのかとあたりを見てももうすっかり日が暮れていてよくわかりません。どこかしら目のつかないところからふと漂ってくるのが梅の花の香りでしょう。凛と張り詰めた冷たい空気の中になんとも甘い香りがして菅原道真さんも九州の大宰府でこの香りを感じてきっと京都のことを思い出したんだと思います。香りに伴う人生の記憶は脳のかなりしっかりした部分に収まるのか何十年も以前に楽しかった時やしんどかった時に記憶している香りはその頃の思い出をまざまざとよみがえらしてくれるものです。いい年をした中年の男性がにきび面してた頃に記憶したほのかな思いと共に初恋の人のシャンプーの香りを覚えているのもその賜物なんでしょう。