suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

今年も夏を乗り切れ

中学の国語の先生はもう文学少女がそのままお年を召されたというようなおばあさん先生でした。と言っても定年が60歳だったとしたら今のわたしとそう変わらないのかもしれません。その先生からは茶道をクラブ活動で教えていただいたし、おうちに遊びに行った折には百人一首をしましょうとなんとも優雅の極みのようなことを言われて時を過ごしました。その先生がおっしゃったことで今でもよく覚えているのは暦のことで昔の人の使っていた暦では1,2,3月が春、4,5,6月が夏、7,8,9月が秋、10,11,12月が冬ですよという説明です。そしたら旧暦の6月30日は夏の終わりの日をさします。今ではこの日はこれから夏本番というのでさぁ今年も夏を元気で乗り切るぞというよな気持ちで茅の輪をくぐったりするんでしょうけれど本当はあれは「夏越の祓」なんだから今年もようやく暑い夏を乗り切ったという行事だったんじゃないでしょうか。とにかく昔は夏こそものが腐りやすかったり病気が流行ったりして多くの人が命を落としたんじゃないでしょうか。いずれにしても今年の夏も何とかほうほうのていでいいから乗り切ろうと思います。