suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

京都には辻子(ずし)がある

京都では抜けろうじのことを辻子といいます。ちょっとした通りの縦横にほそいろうじがあるなぁと思ったらそしてそれがどこかの通りへ抜けていたらそれが辻子です。一つ一つに「〇〇の辻子」とちゃんと名前がついています。よくとおるそんな辻子のべんがら格子の前の植木鉢に今年もロウバイが花を一輪つけました。春に向かってかちりと秒針が動いたようです。その黄色い花びらは寒風に耐えるようにきりっとしたつややかさがあってもうすぐほころびる白梅、紅梅のようなたおやかさはないんですけどそれはそれで大変気品高く、毎年楽しみな花なんです。