suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

小鳥が道端に

はじめはスズメかなとも思いました。歩いていると、小鳥が道端で死んでいたんです。スズメではありません。羽が瑠璃色のたぶん誰かに飼われていた小鳥です。自動車にひかれたんではありません。きれいなからだのまま眠っているように道端に横たわっていたんです。それがまるで絵本の「くまとやまねこ」に出てくるくまさんが木箱に花を敷き詰めて持ち歩いていたような小鳥でした。この絵本をむかし本屋で立ち読みするたびにじんわりと目に涙がたまるんでそんなことを何度か繰り返した後「えいっ!」と購入した本です。こうして悲しみを抱えて人は生きていいんだし、それは教会に礼拝に行くときだって無理やり楽しい顔をしなくたって小鳥の小箱を抱えて悲しみを背負っていてもいいんだと思います。やがて寄り添ってくれる大切な人が現れるだろうしそれまであせることなく歩いていけばいいんだと思います。