suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

寒い毎日

こんな寒い日には鴨川の河原を歩くのがいいんです。あまり人はいないし川沿いのお店の明かりもそんなに漏れてなくてそこそこ暗いし、そんな日は鴨川の河原を歩いて昔の事柄なんかを思い出すのがいいんです。例えばこれからどんな人生を歩んでいくんだろうと考えていたあの頃のこと。一応学生だったんで時間はたくさんあって人生に大切な「無駄な時間」がたっぷりあって、いっぱいのコーヒーで喫茶店に長居したことや寒い晩に友人のこれまた寒い下宿で鍋を囲んだことや、ゼミで行った旅行で夜遅くまで議論したことなどもう人生の終盤になるといいことがいっぱいあったなぁと思うんです。

記憶の収納場所

ふと町の匂いを嗅いで昔のことを思い出すことがあります。たとえば私は初めての海外旅行が飛行機に初めて乗った経験でましてそのころはやっていたバックパッカーの一人旅でした。Los Angeles空港に着いたときの街の香りをこの日本のどこかでふと思い出すようなことがあると、例えばよく似た匂いを嗅いだ時など鮮やかにあのCaliforniaの青い空を思い出します。それと同じくらい耳からの思い出がふと昔を思い出すことがあります。今、朝の連続ドラマで岡山の方言が飛び交っています。その時にもう40年も昔の岡山から京都の大学に出てきていた中の良かった人を思い出します。岡山の言葉は優しいなぁとそのころ思っていたんです。

いつもの待ち合わせ

近所に不二家があってペコちゃんがいつもいお店の前で首を振っていました。私たちの待ち合わせは必ずそのお店の前でつまりペコちゃんの横でした。どちらかがちょっと早く着いたとき、「待った?」と尋ねながらやってくる彼女に「いいえ。そんなに待ってないよ。」という小さなうそをペコちゃんはいつも聞いていました。