suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

クチナシと沈丁花と金木犀

公園の周りの植え込みからやたら甘い香りがします。初夏に漂うには少々むせかえるような香りでかなり遠くからでも風に乗って漂ってくるときにはどこら辺にクチナシが咲いているのか視界に入るより先に嗅覚に覚えるような香りです。さて、初夏にはこのクチナシが我が物顔でいい香りを漂わせますがやがて秋には金木犀が町中にいい香りを放ってあの不快だった夏の暑さをすっかり掃除してくれるようです。そういえば春のまだ浅い頃ーそしてこのころが一年で私の一番好きな季節ですがーには沈丁花が漂います。私の一番嫌いな季節の夏にはそういえばお気に入りの香りが街に漂うことがないのです。海にも山にもいかない私の毎年の夏はとても街中で花の香りを感ずるどころではないのです。せめてもの慰みにと今年は夕顔の苗をホームセンターで買ってきて植木鉢を縁先に置いておきました。