suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

インフルエンザ

毎年、インフルエンザに罹らないかと冬の間中びくびくしている。なんといっても寝込んでいなければならない。すると仕事の納期が守れない。そのことを極端に恐れている。予防接種は勿論毎年している。そのほかに2~3ヶ月に一度内科には薬をもらいに行かなくてはならない。その時に待合室でマスクをして赤ら顔をした子供たちがぐったりしてお母さんと来ていたりするとかわいそうになぁと思う反面うつらないで下さいとほとんど息を吸い込むのを浅くなるようにして待合の端っこの椅子に隠れるように座って待っている次第である。いずれにしても早くインフルエンザが収束していくことを望んでいます。

かつて公衆電話は3分10円でした

社会人になってしばらくしたころテレフォンカードという代物が発行されました。これは大変便利でした。まぁ言ってみれば電話代の先払いなんで私たちより当時のNTTが得をしたんだと思いますがそれでも10円玉を電話の脇に積んでカチャカチャと落としながらしゃべるよりは楽でした。当時10円で市内ならば3分間しゃべることができました。一度に10円玉を10枚ほど電話機に投入できたんだと思います。それ残りあと3分となったところで受話器の向こうからブーという音が聞こえるんです。ですから10円玉一枚で話し始めた場合は相手が電話に出たとたんにまず受話器からブーと音がしてそれから話はじめるという事になります。さてそこで当時時間がないのを無理やり時間を見つけて公衆電話から電話をしたときに私たちには一つの決め事があってそれがこのブーがなっても普通にしゃべってガチャと突然通話が切れたらそれで受話器を置くという事でした。今となってはなんともはかない物語です。

京都の喫茶店

僕たちはその日初めて喫茶店にはいった。まだ高校に入ったばかりの僕たちには喫茶店という単語が何か怪しい響きをまとっていた。京都は学生の街でありまた室町や西陣に代表される旦那衆のまちなのでおそらく喫茶店の数も多いんだとおもう。僕たちにとって喫茶店はまだまだ大人がタバコをくゆらしながら、コーヒーを飲む場所で学校帰りの僕たちの行くところではなかった。それでも高校に制服がなかったことをいいことに学校帰りに細い階段をトントンと下って行ったらそこに思いのほか広い空間が存在していて四人掛けのテーブルと赤いシートの椅子が並んだタバコの煙もそんなに苦にならないちょっとしゃれた喫茶店があった。僕たちは一番安い「ホット」と木の上の鉄板をのせてまだジュウジュウいっているままのスパゲティナポリタンで二時間ほど話に夢中になった。毎回誰かの悩み相談(女子でいうところの「恋バナ」)である。