もう学生時代からある(40年以上前のことです)古くてしっとりと落ち着いた喫茶店に本当に久しぶりに寄ってみました。昔は賑やかな場所にあるのに隠れ家のようなひっそりとしたそれほどお客様も多くなく出てくるコーヒーは何も言わなかったらウィンナーコーヒーというところでした。それがすっかり観光客にこの雰囲気がばれてしまって座るところを探すような有様です。これでは付き合い始めた恋人たちが落ち着いてお話をする場所がなくなってしまったではありませんか。
クリスマスの季節です。携帯電話のないころに新幹線での長距離恋愛をしていたので今でも山下達郎のクリスマスイブを聞くとあの頃に若かったのはいいことだったなぁと思います。そして人生の後半を迎えたこの中島みゆきの永遠の嘘をついてくれを聴いて頷くのです。もう人生の自慢は悲しさを覆い隠して永遠に自慢にしておいてくれ、本当のことを聞かさないでくれとつくづく思うのです。
スマートフォンがなかったころの今よりちょっと良かったことは待ち合わせ場所にその人がいるかどうかそこに行くまでドキドキできたことです。電車の中から「もうすぐ着きます。何番ホームです。」などと会話できるなどというようなことは心の成長にとってきっと今よりマイナスでしょう。むかしむかし平安文学華やかな頃、人を思う気持ちは今の人たちと少しも変わらないと思いますがそのころの不便さがあんなにきれいな思いのたけを文字にできたんだと思います。今年もクリスマスエクスプレスのコマーシャルを思い出す季節になりました。