suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

2017年9月のブログ記事

  • 下鴨の洋食屋さん

    元々、下賀茂神社近くは苦しい受験生の頃の思い出が詰まっているんであのあたりを歩くとなんともほろ苦くて切なくてその頃の自分にけっこうおもしろい人生が今のところ続いているよと報告したくなるような所なんです。まぁ、細い道が入りくねっていてその中を通り抜けるとおいしい洋食屋さんがあります。一軒目は受験生の... 続きをみる

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  • 二日前の続きです

    さすがに京都の放送局です。諸口あきらさんの追悼の意味を込めて昔のレコードをならしてくれました。さてそこで不覚にも目じりからツツーっと涙がこぼれました。全くの不意打ちでした。何を思い出したんだろうか。もう45年ほど前の出来事なのにそんな風景をふと思い出したのか全く自分では意識してなかったことだけに少... 続きをみる

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  • ラジオを聴きながら寝ます

    小学生のころから寝るときに必ずラジオを聴く。その頃は各民放で深夜放送が始まったころなんだと思う。ここ京都の地元の放送局も今のように東京からの放送の受け流しではなく独自の深夜番組を放送していた。コマーシャルも近所のパブや映画館やワインパーラ-やピザレストランやさらには書店までもがスポンサーになってい... 続きをみる

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  • 友人の訃報

    突然、電話がかかってきた。友人の訃報だった。まだ若い。子供さんもまだ学生さんだし、仕事も丁度、人生で一番脂ののる頃だ。その日の夜の教会での祈祷会はピリピ人への手紙の一章だった。「わたしにとっては、生きることはキリストであり、死ぬことは益である」のおなじみの箇所だった。さてこんなことが言えるのは生き... 続きをみる

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  • 彼女が神様に呼び出されたのは夏だった

    映画を観るのが私たちの楽しみのひとつだった。二人とも映画が好きでその上そうしゃべることもなく時間が過ごせるしその後今日の映画がどうだったこうだったと感想の時間がまたお楽しみだった。二人はその日「ある愛の歌」をみた。雪のニューヨークはなんだか寒さがきりっとして肌を刺す空気が気持ちよさそうだった。いつ... 続きをみる

  • パイ屋さんでアルバイト

    大学も4回生になるとそうそう授業がなくてその上卒業論文の方も順調でしたんで就職の心配もなかったもんだから毎日のようにパイ屋さんでアルバイトをすることにしました。パイのなまえと値段の覚えが悪くて大変苦労しましたが今であったならたぶん機会をピッとあてれば値段とオーダーが通るんであんな苦労はしなくても済... 続きをみる