suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

11月は不二家の前で

もうずいぶん昔、私の友人は公衆電話から思いを寄せていた女の子の家に電話をしてデートにさそってみたんだ。でもうまくいかなかった。速攻でお断りをされてしまってずいぶんショックをうけていた。ちょうどその時私は彼が電話をするすぐ横にいてその一部始終を見守っていたんだ。それから数か月、私も公衆電話から電話をしたら彼よりはましな結果でとりあえずふたりでデートまでこぎつけたんだ。その、待ち合わせ場所が不二家のペコちゃんの前。枯葉の積もる道を二人で歩いたときは夢心地だった。でも私も先の彼と同様結局うまくいかなかった。速攻ふられてしまった。それでもその時見た菊の花や鴨川の流れは今でもよく覚えている。そんな記念日があるのが11月なんだ。