suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

もうすぐ花火の季節です

今は、家庭でする花火なんかでも大変きれいなのがあるんでしょうけど、私が小学生の頃は火が噴水のように舞うような花火は高価でしたのでもっぱら音のする花火ばかり買ってやったものです。私たちはそれを「クラッカー」とか「たたみ」とか「2B」とか呼んでいました。私たちは何しろそれを街中の公園でやるものですから時に近所の大人たちに大声で怒鳴られたりしたものです。「やかましい!」とか「うちには赤ん坊がいるので静かにしてくれ!」とか言われまくりでした。そこである知恵者が花火を砂に埋めて破裂させることを思いついたんです。破裂の瞬間に砂が飛び散ってスリル満点なうえにそんなに音がしないのでこれは私たちにとって好都合でした。ところがそんなルールの一線を越えるすごいことを思いついたやつがいたんです。当時、公園には犬のフンがよく散らばっていたんでそれに「クラッカー」を差し込んだ奴がいたんです。あとはご想像にお任せしますがその後の花火のスリルは砂に差し込んだものなんかの比ではありませんでした。