suetumuhanaのブログ

日常のエッセイ

梅雨に街を歩いてみる

雨の日は靴が濡れる。それだけではなくてその雨水が靴を沁みて足を濡らす。それでなくても近頃は蒸し暑くて少しの距離を歩くのが疲れる。昔の映画のように心ウキウキと傘を振って心はスキップなんてことはこの年齢になるとそうそう世の中に落ちてはいない。つい最近まで人生の終末はひと世代ふた世代年齢の上の方々の体験だと思っていたのにとうとうわれらの世代にまで降りかかてきた。同年代が塀から足を滑らすように人生から落ちてゆく。そこに何があるのかははるか昔からちっとも解明されていない。科学の入り込む余地はなく宗教が人の心に忍び寄ってくる。塀から足を滑らすのみでなく似非宗教にも足をとられるようなことになりかねない。